アスリートフードアドバイザー資格取得講座

食事の影響力

アスリートが人々を感動させることができるのは、日々の絶えまぬ努力の結果です。感動を与えられるほどのアスリートになるためには、基礎体力を強化させる必要があります。これは「運動」「栄養」「休養」のバランスが大事になります。
その中でも練習や休息に匹敵するほど「食べること」は大事で、真剣に取り組まなければいけません。アスリートは、生きるために必要な栄養と生活に必要な栄養に加え、スポーツをするための栄養、アスリートとして成長するために必要な栄養を摂取しなければなりません。
また、単に栄養を補給するだけでなく、競技によって必要となる体格に大きな差があるため、競技や選手によって食生活を変えていく必要があります。ラグビーのように相手にぶつかっていく丈夫な身体が必要な競技では、一般人と同じ食事では身体に影響を及ぼします。逆にマラソン・競歩のように長距離を走る競技は不要な脂肪を減らさないといけません。競技によって必要な身体は異なるため、それぞれに合わせた食生活を設計していきましょう。

アスリートの消費エネルギー

LBM とは「除脂肪体重」のことで、脂肪を取り除いた骨や筋肉、内臓など身体に必要な重さを知ることができます。単に、食事制限をしてもこの LBM が減っていると脂肪は燃焼していないため、リバウンドの原因になります。筋肉量が減っていることも考えられるため、正しい減量とは言えません。
また、基礎代謝量を知ることも大事です。種目ごとに活動によって消費されるエネルギーが違うため、1 日に必要なエネルギーは異なります。それを知るためにも以下の計算式で必要エネルギー量を調べておく必要があります。

アスリートにとって重要なのは水

渇きを感じる前に飲む
運動をしたり外気温が高いと体温が上がります。汗は体温を下げようとする働きから出てきます。汗は当然ながら、体内に戻ることはないため、放出した水分は補給する必要があります。喉が渇いたと感じてからだと、すでに体内の水分量は少なくなっています。そうなる前に水分補給をするようにしましょう。

水分を失うとどうなるのか
身体の約 60%が水分で占められていますが、アスリートの水分量は水分を多く含んでいる筋肉量が多く、脂肪も少ないため、さらに割合が高くなります。運動中は汗や呼気から多くの水分が奪われ、体重の２%以上を失うと、体温上昇や集中力・持久力の低下など運動パフォーマンスに影響がでてきます。10％まで達すると、身体動揺やけいれんなど、生命の危機に陥ります。水分の摂取は運動前後の体重減少が
２%以内におさまるように調整します。また、水分だけを摂取しているとナトリウムが不足し、「低ナトリウム血症」になり命に関わります。そのため、水分だけを摂取すればいいというわけではなく、同時にナトリウムも摂取するようにします。