介護食プランナー資格取得講座

介護食とは

年齢を重ねると噛む力や飲み込む力などの口腔の機能が徐々に衰えていきます。噛むことができなくなると流動食になるといった措置が取られますが、介護食とは主に口腔の機能が弱まった高齢者の食事のことをいいます。介護食は食べられる食事のことではなく、食べたくなる食事のことをいい、最近では、食事に力を入れている施設も増えています。毎日美味しい食事をとることは、生きる活力にもなり、充実した食生活を送るために介護食があります。体の状態に適した介護食を調理、選択することが重要になります。

介護食で重要なのは栄養素を摂取すること以外にも、噛みやすさや飲みやすさを重視しなくてはなりません。口腔の機能が衰えると食欲の低下や誤嚥を引き起こし、免疫機能が低下、肺炎を起こしてしまう可能性があるため、食事においての食べやすさ、見た目を気にする必要があります。

高齢者の身体変化
年齢を重ねていくにつれて、身体機能や免疫力は衰えていきます。若いときは理解できないと思いますが、いつかは、自分の体力の衰えや免疫力の低下に気づくときがあるはずです。自分がこの変化に順応して、身近な高齢者のためにも、高齢者の身体変化について詳しく学ぶ必要があります。

原因は低栄養
低栄養とは、十分な食事を得ることができない場合に起こります。食事の量が減ってしまうことにより、身体の体力維持に必要なさまざまな栄養素を摂取できないからです。このように、食事により十分な栄養を身体に取り入れることができないと「低栄養」の症状を発症してしまいます。なぜ高齢者は十分な食事を得ることができないのでしょうか。

栄養の基本的な知識
介護食を作るにあたって必要なのが栄養の知識です。高齢者は口腔の機能が衰えた状態であるため、今まで通りの食事では栄養を補うことができません。そのため、必要な栄養素を考え、栄養素を取り入れた献立を作りましょう。

栄養補助食品を上手に活用する
栄養補助食品は高齢者の栄養不足に対し、補助的な役割で栄養を摂取することができる食品をいいます。高齢者の状況にあった目的や用途に応じて種類がさまざまあり、毎日の食事だけでは栄養を十分にとることができない方に適しています。栄養補助食品はゼリーやクリーム、ムース、プロテインなど形状が豊富なため、そのまま食べる以外に、さまざまな料理に追加することもできます。パンケーキやポタージュ、蒸しパンなどいつもの料理に栄養補助食品を加えて上手に活用しましょう。