ガーデニングスペシャリスト資格取得講座

上手に育てる条件

植物は寒くなれば温かいところに移動し、必要な食物がなくなれば探しに移動できる動物とは異なります。植物は移動することができず、その場の環境下で生き抜いていくしか方法がありません。植物が世界中で何十万種もの種類があることは、世界中の気候に対応できる
ように進化してきた結果であるといえます。このようなことから、植物のそれぞれの原産地を知り、気候条件に合わせることで植物が育ちやすい環境をつくることができます。
反対に、植物にとって適していない環境で育ててしまうと、花や葉の成長が弱くなってしまい、水分や養分を十分に得ることができず、最悪の場合は枯れてしまうこともあります。温度が適する環境と異なる場合、水の吸収率が減って成長が難しくなり枯れてしまう事態になってしまいます。また、温度が急上昇すると葉焼けが起き、急低下すると凍結してしまう可能性や、湿度が高ければ根腐れ、乾燥するとしおれてしまう可能性もあります。このようなことが起きてしまうと、病害虫の発生を高めてしまう原因にもなるため、注意が必要です。

植物の置き場所

植物を育てる場所として、庭やベランダなどの屋外と室内に分けられます。多くの植物は南向きで日がよく当たる場所を好む場合がありますが、冷涼な地域を原産とする植物は涼しい環境を好んで成長します。
また、日向を好む場合でも、夏の高温多湿は苦手な植物もあります。このような場合は、プランターなどで育てておくことで植物の性質に合わせて季節ごとに場所を移動させることができます。
屋外の庭や花壇などで植物を育てる場合は移動できないため、変動する気候に合わせて環境を変えることが難しいという点があります。

植物にとって良い土の条件

土は植物の根幹を支え、水や養分を吸収する非常に大切な役割を果たしています。そのため、土の状態が良いものであると、根をしっかりと張り、必要な栄養分や水分をしっかりと吸収することができます。宿根草や花木は一度植えると何年もかけて同じ場所で育てることになるため、何より大切になります。単粒構造と団粒構造の土の見分け方としては、土を一握りした後にバラッと崩れるようであれば水はけが良い団粒構造で、固まったままであれば水はけが悪い単粒構造であるため、他の用土で改良してから使用します。