リンパマッサージスペシャリスト資格取得講座

リンパマッサージとは
人間の体内には、たくさんの血管とリンパ管という細い管が体の全身に張り巡らされています。リンパマッサージとは、体の中にたくさんあるリンパの流れをよくするマッサージテクニックです。リンパは静脈にそって存在し、リンパ液が流れるリンパ管や、老廃物のろ過機能があるリンパ節、そしてリンパ球を含めた総称として使われています。リンパは体の体液の循環、老廃物の排出をして、静脈と共に大変重要な役割を果たしています。静脈で回収することのできなかった体液の10％ほどが、間接液といわれている液体となって体の至る所でリンパ管に吸収され、さらなる老廃物の排出をしています。1 日およそ1 リットルの流量があるリンパは、ヒトの体液の循環において大変重要な排泄機能の役割を担っています。

リンパマッサージの歴史
リンパマッサージの元々の手法は、デンマーク出身のエミルボッダー博士と彼の妻により開発されました。ボッダーはX 線や放射線などの物理医学の勉強をおこなっていましたが、途中でマラリアにかかり学校を中断せざるをえませんでした。療養後の1933 年、夫妻はフランスに渡り、引き続き勉学に勤しむ中、特に解剖学とリンパの勉学に時間を費やしていました。ある日、たまたま見つけた銅板に、現在のリンパマッサージの元となる方法がたくさん書かれているのを発見しました。その銅板は、ボッダーの時代よりもっと前の1800 年代に、解剖学、そして特にリンパの仕組みについて大変熱心に研究をしたフランスの教授により書かれたものでした。ボッダーは元々、優れた直観力の持ち主で、その才能と、すでに会得していた技術、そして銅板に書かれていた手法とを組み合わせ、独自の全く新しい施術法を開発しました。ボッダーのマッサージは患者の体を押したり、円を描くようにおこなわれ、とても優しいわずかな圧力と共に施されました。その後、彼らはその施術法を世界に紹介すると、ヨーロッパの他の国々の医師らも彼の手法に大変共感を受けました。1967 年以降、ボッダーの手法を学べる学校が、日本を含む世界中のあらゆるところに、次々と建設されていきました。

リンパマッサージの効果
むくみ・冷えの改善
リンパの流れが滞ると余分な水分を吸収できず、その結果、むくみや冷えが起きやすくなります。リンパマッサージのリンパの流れを促進するメカニズムにより、余分な水分が流れるのを促し、むくみや冷えの改善がされます。

基礎代謝・免疫力の向上
リンパの流れが良くなると、体の代謝が上がり、毒素も流れます。その結果、免疫力のアップに繋がります。また、体の冷えは免疫力の低下に繋がります。体の代謝が上がり、余分な水分が流れることにより、体の体液の循環はもとより、体温が上がるのを促進し、その結果、免疫力が高まります。