薬膳プロフェッショナル資格取得講座

薬膳と漢方の関係
薬膳の「膳」は食事の意味で、薬膳とは、季節や食べる方の体調に合わせた食材・調理法により効果的に改善、健康促進する食事法のことになります。この食事法は中医学( 中国伝統の医学) に基づいて作られています。薬膳には薬食同源という考えが基本にあります。薬食同源とは「すべての食べ物に薬効がある」「誤った食事は病を生み、正しい食事で病は自ずと癒える」という考え方です。

漢方は、植物や動物、鉱物などの生薬を用い、人間が本来もつ自然治癒力を引き出す東洋医学のことになります。漢方の基本は、「人間の体も自然の一部」という考え方です。「病気ではなく病人をみる」という考えで、体の一部分だけにスポットを当てるのではなく、体全体の状態のバランスを総合的に見直すといった特徴があります。

陰　陽
陰陽は、世の中にあるすべての物事は陰と陽に分けられるという考え方です。この陰と陽は互いに対立しながら影響しあうものとされています。陰は「暗い」「冷たい」「重い」「湿る」、陽は「明るい」「暖かい」「軽い」「 乾燥」を意味します。朝になれば日が昇り、夜になれば沈んでいくという太陽の動きがまさに陰陽を表しています。言葉だけで見ると陰は良くないもののようにとらえてしまうかもしれませんが、薬膳においては陰陽のどちらかに偏ると体のバランスが崩れているとされます。陰に偏れば、冷え性や疲労感などが発生し、反対に陽に傾くと、体が火照る、肌が極度に乾燥してしまうといった症状が出ることになります。

食材の持つパワー

体を潤す
鼻、喉の不調、咳が出やすいといった症状に悩まされたことはありませんか？秋や冬に多いこの症状、もしかしたら乾燥が原因かもしれません。この場合は大根、レンコン、白きくらげ、なし、白ごまといった白い食材がおすすめです。これらの食材には体を潤す働きがあるため、乾燥を防いでくれる効果があります。

リフレッシュ
疲れを感じたとき、多くの方は睡眠をとったり、湯船につかったりすることで疲労回復すると思います。しかし、実は野菜も疲労回復に大きく役立ちます。例えば、ニラ、ネギ、にんじん、かぼちゃ、オクラなどです。これらを摂取し、バランス良く栄養を体に摂り入れることは疲労回復に繋がります。