食育栄養アドバイザー資格取得講座

栄養素と栄養とは？

栄養素とは、食品や食材に含まれているさまざまな物質のうち、人間の体に必要な成分のことをいいます。
食事に含まれる栄養素はそれぞれ、さまざまな役割を果たしており、健康的な体を作り、維持するのに欠かせない要素となります。そして、生命活動を維持するためには食事に含まれる栄養素を摂取し続けなければなりません。重大な役割を果たしている栄養素は、人間の体を構成している筋肉や骨などの組織をつくり、体の調子を整えるなどの働きをしています。栄養素には多くの種類があり、特に重要なものを七大栄養素といいます。

食育栄養の重点課題

若い世代 (20 ～ 30 代 ) の方は、「食に関する意識が低い」といわれています。このような若い世代も親となるため、食育に関する知識をつけ「ちょうどよいバランスの食生活」を実践できることが大切とされています。
そこで、若者に向けて食育に関する知識をSNSなどで発信するべきという課題があります。

近年、一人暮らしの方やひとり親世代の方が増えています。
そのため「個人や家庭だけでは健全な食生活を実践することが難しい」とされています。そこで、地域が協力して一緒に食事をするなど、「共食」が推奨されています。食べるだけではなく、「豊かな食体験」を多くの方にしてもらうという課題があります。

栄養素の役割

栄養素の主な役割は大きく分けて 3 つあります。

◆ エネルギー源
生きていく上で必要なエネルギーを供給する栄養素です。炭水化物（糖質）、タンパク質、脂質がこれにあたります。エネルギーの主となるものは糖質や脂質となりますが、糖質の摂取量が不足すると、タンパク質が分解されてエネルギー源となります。安静にしていても、人間の臓器は動いているため、生命を維持するためにはエネルギーが必要不可欠となります。

◆ 体の組織を作る
筋肉や血液、骨などの組織をつくる栄養素です。
タンパク質、ミネラル、脂質がこれにあたります。タンパク質は筋肉や髪の毛などをつくり、ミネラルは骨や歯、脂質は細胞膜などをつくっています。
細胞は毎日少しずつ入れ替わっていくため、不足することなく摂る必要があります。

◆ 体の調子を整える
ビタミン、ミネラルがこれにあたり、体内の各機能を調整する栄養素です。
体温調節や体内に必要な物質の生成など、体の状態を一定に保つためには大切な栄養素となります。ビタミンの一部を除いては、体内でつくることができない物質となるため、食事から取り入れる必要があります。